Filmarksがすごく良かった話。
かれこれ1年近くこちらの更新をしておりませんで。
映画やドラマは引き続きみていたのですが、「Filmarks」という動画関係のSNSを見つけて、そちらで更新をしておりました。
ここでやっていた動画の感想や評価を書き込めるのはもちろん、他の人の書いたレビューを見たり、過去の評価順で好きな映画ランキングを作ったりなど、動画を扱ったSNSならではの利便性の高さが非常に気に入っています。
他にも、「○○が公開になりました」とお気に入りでチェックしておいた映画の上映を知らせてくれたり、調べた動画がどのVODで配信しているかが分かったりなど、とにかく映画やドラマをよく見られる方にはすごく便利になってます。
ただ、1つ小言を言うならば、ここで書いていた頃に見た映画の方が好きなものが多かったという事。
ここ1年ほどは、ここで書いていた頃に見つけた作品の関連動画を中心に見ていたので、決してつまらなくはないけど前作の方が好きだったみたいな映画が多かった用に思います。
なので、Filmarksの方の好きな作品ランキングは、現状あまり当てになりません。笑
この記事にある作品を含めるなら、きっとこんな感じ。
あと、ブルーマインドやプラットフォームも面白かったし、インシディアスもなかなか見応えがあった記憶があります。
そしてきっと、それらはFilmarksの点数だと全部4.0以上付けたいくらい好き。
もしまた見返す事があれば、その時は改めてFilmarksの方でレビューを書こうと思います。
映画『ウィッカーマン』見ました。
ミッドサマーっぽい映画が見たいと思って探していた時に見つけた映画です。
ニコラス・ケイジはハズレ無しな印象があったんで早速視聴してみました。
『ウィッカーマン』のあらすじ
8年前に突然失踪した婚約者ウィローから手紙が届く。そこには、故郷の島"サマーズアイル"に戻りそこで産んだ娘ローワンが突然行方不明になってしまったので助けてほしいと書かれていた。さっそく、外界から完全に孤立したサマーズアイル島へ単身乗り込むメイラスだったが...。
『ウィッカーマン』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
星 ★★★☆☆
薄味なカルト映画
ミッドサマーっぽい映画を探していて見つけたので、当然ミッドサマーと比較する事になるわけですが、ミッドサマーとシチュエーションは類似していますが、かなり薄味でした。
作品としては悪くはないですし嫌いな部類でもありませんが、もう少し濃い味付けの映画が見たかったというのが正直なところ。
異文化に迷い込んでいく感じは奇妙ですが、ミッドサマーというよりは世にも奇妙な物語に近い雰囲気です。
ざっくりした物語としては、元カノから助けを求める手紙を受け取り、元カノの済む島に行ったら、実は自分との間に子供がいる事を告げられ、更にその子供が島の儀式の生贄として処刑されると聞かされます。
そして、それを阻止するために一人古今奮闘するのですが、実は一連のお助けコールは島の長である元カノの母と元カノが企んだ、主人公一人を生贄にする罠だったというオチでした。
最終的にウィッカーマン(巨大な人型の檻の中に犠牲に捧げる家畜や人間を閉じ込めたまま焼き殺す祭儀)として主人公が燃やされ終わるバッドエンド。
個人的にバッドエンドは嫌いではなく演出もあっさりめだったので、そこまで嫌な感じではありませんでしたが、暗い映画が嫌いだったりすると好まないかもしれません。
シスター・ウィロー役のケイト・ビーハンがとてもお美しかったので、それだけ十分見応えがありました笑
『ウィッカーマン』が見れるVOD
私はU-NEXTで見ました。おそらく見放題で視聴できるのはU-NEXTだけなので、加入されている方は是非。未加入でもお試しで無料で見られるのでおすすめです。
その他のVODでもレンタル視聴は可能なようで、Amazon PrimeやTSUTAYAなどでも視聴が可能です。トライアル中なら無料で見ることができるんでおすすめです!
映画『プラットフォーム』見ました。
何か面白いホラー映画はないかとNetflixをさまよっていた時に、たまたま見つけた好みの雰囲気の映画です。
『プラットフォーム』のあらすじ
ある日、ゴレンは目が覚めると「48」階層にいた。部屋の真ん中に穴があいた階層が遥か下の方にまで伸びる塔のような建物の中、上の階層から順に食事が"プラットフォーム"と呼ばれる巨大な台座に乗って運ばれてくる。上からの残飯だが、ここでの食事はそこから摂るしかないのだ。同じ階層にいた、この建物のベテランの老人・トリマカシからここでのルールを聞かされる…1ヶ月後、ゴレンが目を覚ますと、そこは「171」階層で、ベッドに縛り付けられて身動きが取れなくなっていた!果たして、彼は生きてここから出られるのか!?
©BASQUE FILMS. MR MIYAGI FILMS. PLATAFORMA LA PELICULA AIE
『プラットフォーム』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
星 ★★★★☆
久しぶりの大当たり!
前回見たサスペリアやその前に見たグッドナイト・マミー(記事にしていません)などがあまりハマらず物足りなさを感じていた中での、久しぶりの大当たり作品でした。
ソリッドシチュエーション系の映画で、作りが非常にCUBEと似ています。
不可思議な施設の中で脱出を目指すというシンプルな内容ですが、その中に人間の心理やヒューマンドラマ的な要素もあり、とても見応えがあります。
(以下ネタバレがあります。)
人が生きていくために不可欠な「食」をテーマにした映画で、上層階は不自由なく食べられるけれど下階層に行くにつれて食糧不足になり、共食い(カニバリズム)が行われたり殺人や自殺なども頻繁に起こりえる無秩序な世界へと変わっていく、そしてそれを上層階は気にせず、下層階は期待せず夢さえ見ないという貧困問題への社会風刺的な要素も盛り込まれています。
最初主人公であるゴレンはトリマガシという初老の爺さんと相部屋になり、そこでこの穴のルールを学び、下層階へ移った際に足を食われ、上層階から降りてきたミハルという女性に助けられます。
ミハルは子供を探すために上から食台に乗って降りながら探しているようでした。
その後、イモギリという元管理側の女性と相部屋になり、食事を取り分ければ下階層まで十分に行き渡るという夢物語を叶えるべく奮闘するも上手くいかず、次に相部屋になったバハラットと一緒に食事を取り分ける(穴に秩序をもたらす事で、無秩序なルールを生んだ管理者へ抵抗する)ため、自ら食台に乗り下層階へと進んでいく。
たどり着いた最下層には子供がいて、その子供に夢を託し、台を後にするという話でした。
子供はいない?
ミハルが探していた子供と最下層で出会うわけですが、イモギリがミハルには子供はいないと言っており、更に16歳未満は穴に入れないというルールがあるため、最下層の子供は実はいなかったのではという説もあるようです。
ゴレンはそれまでも多くの幻覚を見ているので、個人的にもあれば幻覚で最後にゴレンが見た夢なのではと思って終わりました。
ただ、殺人を犯すと上層階に行けるようで(実際にミハルは多くの人を殺しているのに毎回上から降りてくる)、殺人をしない最も汚れない子供は最下層にいて、その子供に食料を届けるためにミハルは下層階の人を殺して降りていっているという説もあるらしいです。
どう取るかは見る人次第ですが、ネガティブで辛辣な社会風刺から私個人としては夢落ちだったと思って終わってみました。
まとめ
グロ表現などは少ないですが、CUBEやソウなどのソリッドシチュエーションスリラー好きならハマる事間違いなしな作品だと思います。
メッセージ性の強い作品ですが、ストーリーがはっきりしているので見やすいですし、メッセージ自体も受け手によって変わるくらいの緩さがあるので、色々な人が楽しみやすい映画でした。
『プラットフォーム』が見れるVOD
私はNetflixで見ました。Netflixは見放題だったので会員の方は是非一度見てみて下さい。おすすめです!
その他のVODでもレンタル視聴は可能なようで、Amazon PrimeやU-NEXTなどでも視聴が可能です。トライアル中なら無料で見ることができるんでおすすめです!
映画『サスペリア(2018)』見ました。
1977年に公開され人気を博したイタリアのホラー映画のリメイクが2018年に公開となり、評価も高めで気になっていたので視聴してみました。
『サスペリア(2018)』のあらすじ
女たちが踊る夜、禁断の宴がはじまる。
1977年、ベルリンを拠点とする世界的に有名な舞踊団<マルコス・ダンス・カンパニー>に入団するため、スージー・バニヨンは夢と希望を胸にアメリカからやってきた。初のオーディションでカリスマ振付師マダム・ブランの目に留まり、すぐに大事な演目のセンターに抜擢される。そんな中、マダム・ブラン直々のレッスンを続ける彼女のまわりで不可解な出来事が頻発、ダンサーが次々と失踪を遂げる。一方、心理療法士クレンペラー博士は、患者であった若きダンサーの行方を捜すうち、舞踊団の闇に近づいていく。やがて、舞踊団に隠された恐ろしい秘密が明らかになり、スージーの身にも危険が及んでいた――。
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『サスペリア(2018)』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
星 ★☆☆☆☆
特異だった感想などはなく…
「噛めば噛むほど味が出る」「頭をフル回転させて見ると面白い」などのレビューがあり、一風変わったホラー映画という事で『ミッドサマー』などを引き合いに出してレビューされている方もいたので非常に興味があったのですが、結果としては全くハマりませんでした。
おそらくホラー要素は1977年時には怖い部類だったんだと思いますが、最近のホラーと比べるとB級感さえある陳腐な内容でしかないように感じられるほどです。
アート寄りな作品なので、舞台全部赤にしたり登場人物の顔を色を塗って分けたり、ペンキ待ち切らしながら踊るくらい、もっとぶっ飛んだ演出や表現を使っていたら楽しめそうかなとは思いました。
期待度が高かっただけに思い切り肩透かしを食らってしまったため、評価は星1。
ただ、色々なレビューを見ているとハマる人にはハマっているような感じもするので、興味がある方は一度見てみても良いかもしれません。
久しぶりのトム・ヨーク
Radiohead好きな方にはたまらない、トム・ヨークさんが音楽を担当されています。
淡々とした気怠い映像を暗くゆっくりと囁くように歌い上げていて、さすがトム・ヨークという印象…でしたが、映画全体の印象を考えると少し綺麗すぎたようにも感じられました。
しっかりとトム・ヨーク節を聴かせてくれてはいましたが、個人的にはもっとぶっ飛んでほしかったので、ビョークとかの方が合いそうな気がします。
『サスペリア(2018)』が見れるVOD
私はAmazon Primeで見ました。見放題で見れて月額も500円なのでおすすめです。それ以外では有名VODでは見放題視聴はできないようなので、アマプラ一択になっていそうです。
映画『新しい靴を買わなくちゃ』見ました。
監督脚本が北川悦吏子さん、制作に岩井俊二さん、音楽が坂本龍一さんで、主演が向井理さんと中山美穂さん。見ずに入られません!
『新しい靴を買わなくちゃ』のあらすじ
カメラマンのセン(向井理)は、妹のスズメ(桐谷美玲)に付き添いパリへと旅行にやって来るが、到着するや一人で行動したいと主張するスズメはどこかに出掛けてしまう。置き去りにされて困惑していたセンは、ふとしたきっかけでパリ在住の日本人女性アオイ(中山美穂)と出会う。宿泊先もわからず妹と連絡も取れないセンはアオイに電話をかけ、その夜二人は食事を共にするが……。
『新しい靴を買わなくちゃ』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
星 ★★★★☆
制作スタッフ&キャストがすごい!
ロングバージョンやLove Storyなどの北川悦吏子さんと、リリィ・シュシュのすべてやPicnicなどの岩井俊二さんがタッグを組んで、更に坂本龍一さんが音を添えて、中山美穂さんらが演じていれば、そりゃもう間違いはありません。
それぞれの良さが上手に噛み合わさって全ての味を感じる事ができ、それら全てがぶつかる事なく層のように全てを同時に感じられるように作られていたのが非常に良かったように思います。
特に個人的にはLove Storyというドラマが大好きだったので、北川悦吏子×中山美穂の組み合わせは期待大でしたし、岩井俊二×中山美穂はもはや言うまでもありませんでした。
できれば相方は豊川悦司さんが良かったように思っていましたが、話の展開的に年下の方がしっくりくる流れだったので向井理さんで良かったんだと思います。(綾野剛さんも出演されていたんで、向井理さんと逆でも面白かったかも?)
絵本のような物語
これだけのスタッフ&キャストですが、一般的な評価はそこまで高くはないようです。
というよりは、おそらくは名前でハードルが爆上がりしすぎて肩透かしを食らってしまうパターンが多かったのかもしれません。
ストーリーは当たり障りのないラブストーリーで起伏も特になく、音楽は静かめのピアノ曲がいくらか。
岩井俊二さんの作品にしては絵力のあるシーンも少なめだったので、薄味のお味噌汁のような感じです。
ただ、よく味わってみると実は高級食材ばかりが使われていて、チープではなく実はシンプルで上品な作品で、大人向けの絵本のような映画だという印象を受けました。
週末にお酒を飲みながらゆっくり見る時などにちょうど良い温度感な気がします。
『新しい靴を買わなくちゃ』が見れるVOD
私はAmazon Primeで見ました。見放題で見れて月額も500円なのでおすすめです。それ以外では有名VODでは見放題視聴はできないようなので、アマプラ一択になっていそうです。
映画『聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』見ました。
『ロブスター』が個人的に大ヒットだったヨルゴス・ランティモス監督の2017年作品。
『籠の中の乙女』も良かったのでハードルガン上げで視聴してみました。
『聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』のあらすじ
心臓外科医スティーブンは、美しい妻と健康な二人の子供に恵まれ郊外の豪邸に暮らしていた。スティーブンには、もう一人、時どき会っている少年マーティンがいた。マーティンの父はすでに亡くなっており、スティーブンは彼に腕時計をプレゼントしたりと何かと気にかけてやっていた。しかし、マーティンを家に招き入れ家族に紹介したときから、奇妙なことが起こり始める。子供たちは突然歩けなくなり、這って移動するようになる。家族に一体何が起こったのか?そしてスティーブンはついに容赦ない究極の選択を迫られる・・・。
©2017 EP Sacred Deer Limited, Channel For Television Corporation, New Sparta Films Limited
『聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
星 ★★★★☆
さすがヨルゴスさん…。
ある意味期待通りで、また別の意味で期待に外れ、良くも悪くも普通の映画じゃありませんでした(笑)
(笑)なんて真面目な感想にはつけないんでしょうけど、それでも(笑)と表したくなるくらいひねくれた世界の小規模な話。ストーリーはまるで絵本のようにコンパクトにまとまっていて、見方によっては薄っぺらい陳腐な作品にもなり得たかもしれません。
しかし、作品の頭から最後まで終始漂う不気味さがそれを全く感じさせず、その結果、いったい何の映画だったんだという消化しきれない宙ぶらりんな気持ちで終焉を迎えるに至ってしまいました。
結論を言えば、見たい人は見てほしいですが、はまらないとクソが付くくらいつまらないかもしれません。ハマる方でも不敵に微笑むくらいで、最高傑作などではないように思えます。
しかししかし、またそれが良い
と思わせてしまう世界を作れるのがこの監督さんのすごいところ。
『籠の中の乙女』や『ロブスター』以上に、シンプルな世界で不気味さ目立っていました。
『アウリスのイピゲネイア』
この映画のストーリーを簡単に説明すると、医師が手術でミスをして患者をなくしてしまって、その償いとして医師の家族を一人殺さなければいけないというものです。
マーティンが何者なのかや、なぜ絶対に家族を一人殺さなければいけないのかなどが全く解説されないまま進んでいくのでちんぷんかんぷんになりがちですが、実はこれは『アウリスのイピゲネイア』というギリシャ神話が元になっているようです。
トロイア戦争に向かう将軍アガメムノンの船団は、風が吹かず港に釘付けになっていました。この状態の原因を、預言者は女神アルテミスの怒りのせいだと告げます。
実はアガメムノンは、狩猟でアルテミスの聖なる鹿を殺していたのです。
女神の怒りを鎮めるために、アガメムノンの娘イピゲネイアを生贄として捧げなくてはならなくなりました。
アガメムノンは英雄アキレスと結婚させると嘘をついて、故郷からイピゲネイアを呼び寄せます。娘が生贄にされることに気づいた母クリュタイメストラは怒りますが、イピゲネイアはそれでギリシャが救われるならと、自らすすんで生贄になることを決意します。
最後は鹿と入れ替わって助かったなど諸説あるようですが、この神話を元に作られている事を知らずにみると、なんじゃこの映画は的な感想になってしまうかもしれません。
個人的な評価としては『ロブスター』がぶっちぎりで、次いで『籠の中の乙女』と『聖なる鹿殺し』が並ぶ感じです。他にも『女王陛下のお気に入り』という映画もあるようなので、また見てみようと思います。
『聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』が見れるVOD
私はGYAO!で見ました。今月いっぱい無料で視聴できるようなのでまだの方はおすすめです!他にもU-NEXTでも見れるみたいです。トライアルでポイントを使えば無料で視聴も可能です。
映画『レッド・ドラゴン』見ました。
なんとなくホラーが見たくなったけれど新しい良さげなものが分からなかったので、以前1度見たけれど内容はほとんど覚えてなさそうだったレッド・ドラゴンを改めて見てみました。
『レッド・ドラゴン』のあらすじ
FBI捜査官ウィル・グレアムは、連続殺人の捜査のため、精神科医のハンニバル・レクター博士に助言を受けていた。だが、偶然目にしたものからレクターが犯人であると判明、苦闘の末に逮捕する。しかし、これが影響して精神的疲労が募り、現役を引退。今は家族とフロリダで静かに暮らしていた。そんな彼のもとをある日、元上司のジャック・クロフォードが訪れる。彼はウィルに、最近起きた二家族惨殺事件の捜査協力を願い出た。一度は断るウィルだったが、殺された家族の状況を知るうち捜査に加わるようになる。それでもなかなか犯人像を割り出せないウィルは、やむなく拘禁中のレクターのもとへ意見を聞きに出向くのだが...。
『レッド・ドラゴン』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
星 ★★★★☆
アンソニー・ホプキンスの破壊力
レッド・ドラゴンは羊たちの沈黙シリーズ3作目ではありますが、小説としては羊たちの沈黙よりも以前に作られていた羊たちの沈黙の前の話。
小説中のハンニバル・レクターのキャラクターの個性的なインパクトが話題を呼んで、後に羊たちの沈黙が作られるに至ったようです。
たしかに羊たちの沈黙などを知らずにこの作品だけ見ても、ハンニバル・レクターは神がかっていました。
ただ、やっぱりこの役はアンソニー・ホプキンスが演じてこそなのかもと改めて感じた作品でもありました。
感情があるのかないのか分からない雰囲気を醸し出しながら薄ら笑う不気味さや、何をしでかすか分からない凶暴さを上品に隠している感じなどは、アンソニー・ホプキンスならではだったように思います。
レクター博士にフォーカスしてほしかった
僕は普通に上映順に「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」と見たわけですが、もしまだ見ていない方であれば「レッド・ドラゴン」を最初に見るべきです。
元々小説はレッド・ドラゴンが最初に書かれている事もありますし、レクター博士の印象がより強いものになる気がします。
また、レクター博士を崇拝するダラハイドの話も決してつまらないわけではないのですが、若干物足りなさを感じた部分もありました。
映画としては羊たちの沈黙とハンニバルでしっかりキャラ付けされているので、もう少しレクター博士にフォーカスを当ててダラハイドやウィルとの絡みなどが見たかったかなとも思いました。
ダラハイドの話は精神疾患からくるシリアルキラーなので、クリミナル・マインドやサイコ系ホラーが好きな人ならきっとハマると思います。
『レッド・ドラゴン』が見れるVOD
私はAmazon Primeで見ました。見放題で見れて月額も500円なのでおすすめです。それ以外でもU-NEXTでも見れるみたいです。トライアルでポイントを使えば無料で視聴も可能です。
映画『残酷で異常』見ました。
ホラー好きな友達に勧めていただいて、『残酷で異常』という映画を見てみました。
『残酷で異常』のあらすじ
ある日、自宅のバスルームでエドガーは誤って妻を殺してしまう。
そしてその傍らでエドガーも何故か意識を失ってしまう。
目を覚ましたエドガーは、車を運転していて隣には死んだはずの妻の姿があった。
不思議に思ったが、そのまま自宅に戻りドアを空けると、見慣れない施設に繋がっていた。
そこは殺人を犯した犯罪者のグループセミナーが行われており、エドガーもそこに加わる事となる…。
『残酷で異常』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
星 ★★★★☆
B級グルメ的なタイムループ作品
特別お金がかかっていたりストーリーが際立っていたりするわけではないのに、なぜか引き寄せられ見入ってしまうB級グルメのような作品でした。
何の前知識もない状態だと、途中まではテンポが言い訳でもなく、絵も特別な事はなく普通、人は死ぬけど何が起こっているかよく分からないので、ホラーなの?という感じがしました。
ただ、タイムループしている事やタイムループしている理由などが徐々に分かってくるとかなり面白くなってきます。
特に後半のエドガーの心理の変化は見応えがあります。
殺人を犯したものが校正するためのセミナーのような場所だという事を理解して尚、最初は「自分は悪くない!帰してくれ!」の一点張りでしたが、タイムループする中で少しずつ自分の非に気づき、最後は周りの人を助けるために自ら死を選ぶという展開がとても良かったです。
死んで悔い改めるというテーマからも分かるように、とても宗教的な意味合い深い作品になっています。
僕はそれらに疎いので正確なところは分かりませんが、宗教的な映画が好きだったり哲学好きな方なら楽しみやすい映画だと思います。
『残酷で異常』が見れるVOD
私はAmazon Primeで見ました。見放題で見れて月額も500円なのでおすすめです。
(ネタバレ感想を読んでも全然楽しめると思うので、気になる方は是非ご覧あれ。)