映画『ブレイン・ゲーム|Solace』見ました。
『羊たちの沈黙』でアカデミー賞を受賞したアンソニー・ホプキンスが主演を務めるサイコ・サスペンス。大好きなレクター博士が主演でそそられて、あらすじを読んで絶対見たいと思った映画です!
『ブレイン・ゲーム|Solace』のあらすじ
FBI特別捜査官のジョー・メリウェザー(ジェフリー・ディーン・モーガン)と若き相棒捜査官(アビー・コーニッシュ)は、連続殺人事件の捜査に行き詰まり、元同僚のアナリスト兼医師ジョン・クランシー博士(アンソニー・ホプキンス)に助けを求める。博士は隠遁生活を送っていたが事件に特別の感情を抱き、容疑者のチャールズ・アンブローズ(コリン・ファレル)を追跡していく。だが並外れた予知能力の持ち主である博士は、この殺人犯が自身以上の能力をもっていることに気付く…。
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『ブレイン・ゲーム|Solace』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
3.7 ★★★☆☆
超能力者 vs. 超能力者
冒頭でも書いたように羊たちの沈黙がとても大好きで、アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士もすごく好きです。だからこそ、もう少しSF要素を控えてサスペンスを濃く演出してほしかったです。
本作は超能力を持つジョン(アンソニー・ホプキンス)が、同等以上の能力を持つ犯人チャールズ(コリル・ファレル)と対峙するというお話。チャールズの動機は将来重病になる患者を苦しむ前に事前に殺してあげるというもの。こういった奇っ怪な動機は嫌いじゃないのですが、展開のテンポがいまいち悪いように感じました。
というのも超能力者 vs.超能力者という事で、ジョンの見たヴィジョンを断片的に映像化して盛り込みまくっているので、どうしても客観視できず、かと言ってSF的なアプローチのせいで何でもできてしまうだろう可能性を消せずにいるため主観的にもなれず、どっちつかずのままよくわからない映像を見る時間が長くなってしまっていました。
抽象的に表現したいならビジョンをもっとアーティスティックにして色の濃い印象だけを与えてほしかったですし、サスペンス風にしたいのならビジョン以外の部分をしっかり描いてほしかったというのが正直な感想です。
ただ、それでも3.7点というそこそこな評価をつけたかったのは、やはりキャストの素晴らしさが理由です。アンソニー・ホプキンスは日本人から見ても相変わらず不可思議な雰囲気を上手に纏っていましたし、犯人役のコリン・ファレルもアンソニー・ホプキンスに負けないくらいの存在感を放っていました。
そして何よりも、我らがニーガン(TWD)ジェフリー・ディーン・モーガンが出演されていたのもTWDファンとしては嬉しかったです。ジェフリー vs. アンソニーな絵も見てみたかったなー。TWDの続きも楽しみです!(笑)
ということで私個人としては残念ながらそこまでハマることができませんでしたが、同じように独特な演出を多用した松たか子主演の人気映画「告白」などもハマらなかったので、もしかしたら世間的にはもう少し評価は高いのかもしれません。
『ブレイン・ゲーム|Solace』が見れるVOD
私はAmazon Primeで見ました。それ以外でもU-NEXT、TSUTAYA TV、auビデオパスなどでも見れるみたいですが、いずれも見放題ではなくポイント課金が必要になるようです。無料トライアルでもらえるポイントを使えばお金をかけずに視聴も可能なので、まだ使った事がないという方は是非。
映画『トランス・ワールド|Enter Nowhere』見ました。
どこかの『面白いホラー映画ランキング』か何かで上位に入っておりまして、予告編を見たら結構面白そうな気配。いつか見たいなぁと思っていたら、AmazonのPrime作品にあったので早速見てみました!結論から言っちゃいますと、これ面白いです!
『トランス・ワールド|Enter Nowhere』のあらすじ
夫とドライブ中に人里離れた枯れた森の中でガス欠になってしまい、サマンサはガソリンを買いに出た夫を待っていた。しかし一夜経っても戻らず心配になったサマンサは森の中一人で夫を探しに出る。
なかなか見つからず森を彷徨っていると、一つの小屋を発見して暖を取る事に。その小屋にはトムという先客がおり、トムも同じく森で車が故障して小屋にたどり着いていた。そしてそこに更にジョディという女性も加わり、3人で森からの脱出を試みる。
一緒に同じ時間を過ごす中でお互いの事を話していると、今いるであろう場所や時代の認識がそれぞれ異なっている事に気づき驚愕する。
彼らは無事に森から脱出できるのだろうか。
『トランス・ワールド|Enter Nowhere』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
4.1 ★★★★☆
LOSTライクなミステリアス映画
ほぼ事前知識ゼロでの視聴だったのであまり期待していなかったのですが、かなり面白かったです!特に前半部分の展開が秀逸で、飽きる事なく「何が起こっているんだろう」という疑問を上手に持たせながら進んでいくので、特別な演出やぶっとんだキャラクターなどはいませんが見応えがあります。
低予算で上手に展開していく雰囲気はドラマ「LOST」のような雰囲気も感じました。というかこの『トランス・ワールド』、ドラマでやってくれてもよかったような気もします。重要なネタバレ部分に関しては伏せておきますが、伏線を増やしやすい設定ですし回収も綺麗にまとまっていたのでもっと大規模なお話で見てみたかったという感じはしました。
『トランス・ワールド』(邦題)というタイトルから最初トリップした世界の話なのかと思っていましたが、予想は外れて割と王道的な設定で終結していました。なぜこのような事になったかなどの疑問は残したままでしたが、あの強盗に入られた店の金庫に秘密があるようで、できればもう少しその金庫や店主にスポットを当てて『なぜ』という部分に時間を割いてほしかったかなとも思います。
映画を見終えてキャストなどを調べていて知ったのですが、どうやらこの主人公のイケメンはクリント・イーストウッドさんの息子のスコット・イーストウッド君らしいです。父親以上のイケメン俳優…今後にも期待大です。
元々面白いホラー映画ランキングで知った作品ですが、ホラー的な演出は皆無でミストリー要素の強いドラマ風映画です。前述したようにLOSTが好きな方はもちろん、不思議な雰囲気が好きという方にはとてもおすすめの良作です。
『トランス・ワールド|Enter Nowhere』が見れるVOD
Amazon Primeで視聴しました。プライム会員作品なので見放題で視聴できます。見放題作品の中ではかなりおすすめなので、未視聴の方は是非!
他にはビデオマーケットでも視聴が可能なようですが、その他のVODでは視聴できないようです。
映画『ゾンビーワールドへようこそ』見ました。
バイオハザードもウォーキング・デッドも好きですし、ホラー全般大好きです。そして『ハッピー・デス・デイ』のクリストファー・ランドンの監督作品という事で、期待に胸を膨らませて視聴してみました!
『ゾンビーワールドへようこそ』のあらすじ
高校生になっても未だにボーイスカウトを続けているベン、カーター、オギーの3人だったが、ベンとカーターは思春期の同世代の男の子と同じく、女の子に夢中。ボーイスカウトでのキャンプの日も、夜に抜け出してカーターの姉が誘ってくれたパーティに行こうと企てていた。しかし、その途中でゾンビの大群に出くわしピンチに陥ってしまう。
キャンプ場に一人残ったオギーも同様にゾンビに出くわし、なんとかその場を切り抜けてベンとカーターの救出へ向かう事に。
街はどこもかしこもゾンビだらけだったが、途中でストリップバーのウェイトレスの女の子も合流して、4人でカーターの姉のパーティ会場へ救出に向かうのだった。
『ゾンビーワールドへようこそ』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
4.2 ★★★★☆
元気いっぱい青春ゾンビコメディ
『ハッピー・デス・デイ』が思いの外好きだったので同監督作品に興味を持って視聴してみたわけですが、いやはやこれは面白いです!映画に何かしらの意味をもたせたい時には全くもっておすすめしかねますが、何でもいいからとにかく面白いものが見たい!って時にはとてもおすすめです。
まず3人のボーイスカウトのキャラクターが秀逸で、真面目な好青年とヤンチャボーイと優しくて純粋なふとっちょ。それぞれ個性的ですし思春期を上手に演出していてスタンド・バイ・ミー的な雰囲気すら感じられます。
といっても内容はもっと身近で、若い娘のゾンビの胸を揉んで大喜びしていたりおばあさんゾンビにお尻を舐められていたり(おそらく喰われるところだったが歯がなかったため助かった)とか、そんなコミカルな要素が最初から最後まで色々な場面に散りばめられているので、間延びしがちなゾンビものでも最後まで時間を感じる事なく楽しんで見る事ができました。
ウェイトレス役のサラ・デュモントもとても素敵なヒロインを上手く演じていたと思います。ハッピー・デス・デイもそうでしたが、クリストファー・ランドン監督の作品はティーンエージャーの空気感を撮るのが本当に上手いと思います。MV風に演出しているところなども時間を感じにくく作品の色を強めていました。
といった感じで個人的にはとても高得点ですが、良い意味で下品な映画で下ネタが連発してますので、そういったものが苦手な方は注意は必要です。
『ゾンビーワールドへようこそ』が見れるVOD
今回はAmazon Primeで視聴しました。プライム会員作品なので見放題で視聴できます。他にもU-NEXT、TSUTAYA TVなどでも見れるみたいです。どちらもお試しトライアルがあるので、まだ利用したことがないという方は是非試してみてください。
珈琲『スターバックスフレーバーシロップ』買いました。
ふぉぉぉっ♪
スタバのシロップは去年から常備していて使っているのですが、バニラとキャラメルがなくなってしまったので再度注文…しようと思ったらパッケージ新しくなってました!
しかも、アーモンドトフィーシロップという新しいフレーバーが追加されてる!!
正確には以前あったヘーゼルナッツシロップが販売終了となって、それに代わって追加されたようです。ヘーゼルナッツはオンラインストアではずっと品切れ中で結局買えずに終わってしまったので残念ですが、新しいアーモンドトフィーシロップは名前からして期待大!
しかも先日自宅でフラペチーノを作るべくジューサーを購入しましてフラペチーノサマーな日々を送っているため、超絶重宝しそうな予感です。
フラペチーノ用に買ったジューサー
一人暮らしならコレ一択!Amazonのランキングでトップのやつです。容量が400mlと若干小さめなので、家族で使ったり何杯も作ったりするのには不向きではありますが、1~2人分くらいなら十分事足ります。
これ系のものの中にはパワー不足で氷が砕けないものも多いようですが、タイトル通り冷蔵庫で作った氷をしっかり砕いてくれるのでお手軽にフラペチーノが楽しめるようになりました。ブレンダー自体も安いし、カフェで買うよりも安くできるんでおすすめです。
アーモンドトフィーシロップで作ってみた
バチクソうまいっす…。
アーモンドが好きな人なら絶対に好きな香り。そもそもコーヒーとかチョコとアーモンドの組み合わせは相性バッチリなんで合わないわけがない!まだフラペチーノでしか使っていませんが、ラテとかにいれてもきっと美味しいと思います。
フラペチーノのレシピ
- 氷 100g
- 牛乳 60ml
- ガムシロップ 1つ
これをベースにして、例えば今回ならエスプレッソのダブルとアーモンドシロップを入れたり、チョコチップとココアパウダーでダークモカチップフラペチーノっぽくしたり、エスプレッソの変わりに抹茶パウダーをいれて抹茶フラペチーノにしたり、いちごジャムをいれてストロベリーフラペチーノにしたり、などなど。氷を牛乳で作ると濃厚ミルクなフラペチーノにできたりもするみたいです。
お店だとこの上に更にホイップクリームを乗せていろんなパウダーかけて出てきますが、ちょうど良いホイップクリームが売ってなくてこのまま飲んでます。コストコが近くにある方は「ランド・オ・レーク」のものとかが手軽で良さそう。
DIY『壁』作りました。
現在の私の部屋は元々和室で、クッションフロアでフローリングっぽくしたり押入れにレンガ調のシールを張ったり色々いじって洋室っぽくしてます。去年からはDIYで棚なども作っているのですが、今回は入口の引き違い戸のところに壁を作りました。
以前作ったものはこちら:RoomClip
『壁』の色
柱や天井などは元々茶色なんですが昔アイボリーっぽい白に塗りまして、今回も柱部分はそれに合わせてローズガーデンカラーズのエクリュにペイント。板部分はワトコオイルのドリフトウッドで塗りました。使った板がSPF材で特にワトコオイルは若干色が入りにくいんですが、それが逆に淡くて優しい色味になってドリフトウッドな流木感が自然と出てくれてGOOD。1度塗りだけしかしてませんが綺麗に入ってくれました。
『壁』作りスタート!
今回は以前作ったコーヒー棚の壁部分だけを作ろうと思って、ざっくり設計。一番の難点は固定の仕方でした。一般的な洋室であればディアウォールなどの固定具で天井まで採寸して柱を取り付けてしまえばなんとでもできると思いますが、長さを調整して固定する系の道具を使うと経年劣化で畳が凹み柱が倒れてくる可能性があるっぽいので却下。ということで元々あった戸の上側の梁?部に直接固定する事にしました。
この柱の上に板を張るので正面からは見えませんが、横から見るとばれる仕様(笑) 段差があったので板を少しかませて、かませた板ごとビス止め。そこまで重いものを乗せたりしなければこれで大丈夫そうです。
久しぶりに色々引っ張り出してきてせっせこ加工。
ブラックアンドデッカー マルチツール 18V EVO183P1
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僕はこれ↑使っているんですが、超絶コスパが良いので初めてDIYされる方などにはぴったりだと思います。インパクトとドリルとヤスリと丸のこが付いていて、更にパーツも増やせるし充電池もついてるんで長いお付き合いになりそうです。デメリットは結構重いので女性向きではない事くらい。
『壁』完成!
Handleさんというとこで棚受け用の金具を購入しまして、棚受けもつけてひとまず完成です。あとは右下部分あたりにペグボードを付けてヘッドホンとか色々引っ掛けれるようにしたいと思います。&ディスプレイするものももう少しオシャレなものにしたい…(あったもの適当に並べただけw)
という事で、久しぶりにDIYで壁を作ってみました。こういった日曜大工的な事以外でもそうですが自分で作るのはやっぱり楽しいし愛着わきまくで嬉しいです。また機会あれば何か作ろう~。
映画『ハッピー・デス・デイ』見ました。
少し前にTOHOシネマズで見てきました。一応ジャンル的にはホラーですが、同じ1日を繰り返すタイムループをテーマにした珍しいホラー。というかそんなに怖くないし見終えた後の感覚は明らかにホラーとは違う爽やかな気分なので、もしかしたらホラーではないかもしれません。
『ハッピー・デス・デイ』のあらすじ
9月18日月曜日、テレサは友人のカーターの寮の部屋で目を覚ました。9月18日はテレサの誕生日で、前日は前夜祭のパーティで酒をたらふく飲んだため、起きると頭痛がひどかった。カーターに薬をもらって部屋を出て自室へ戻り、ルームメイトのロリからもらったカップケーキを捨て、父親からの誕生祝いの約束をすっぽかし、大学教授との不倫を楽しんで、夜はサプライズパーティを楽しんだ。
そしてその帰り道、トンネルの途中にオルゴールが置かれてあり、振り返ると仮面を付けた人物が突如襲いかかってきて、必死に逃げるもテレサは殺されてしまう。
しかし次にテレサが目覚めると、同じ9月18日月曜日、場所も同じカーターの家のベッドだった…。
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『ハッピー・デス・デイ』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
星 ★★★★☆
パリピ女子版『時をかける少女』
あまり期待していなかったのですが、これは楽しい!久しぶりに万人におすすめできる映画を見た気がしました。大学教授と不倫して、男友達の家にもすぐに泊まって、同寮の友達から挨拶されても無視、おまけにルームメイトのくれたバースデーのカップケーキを捨てるという絵に書いたような不良娘が主人公。
そんな主人公のテレサが、殺されて時間が戻り続ける日々の中で犯人探しをしながらどんどん更生していくという話です。
ホラー映画としての怖さは皆無ですが、話の軸がしっかりしているのでとても見やすかったです。雰囲気もかなり爽やかで、ループし続ける苦悩などというよりは、「くっそー次は絶対なんとかするぞ~」的なテレサのポジティブな心理が強く伝わってきて、不良娘が更生していく姿が愛らしく気づけば応援してました。
主人公テレサ役のジェシカ・ローテさんもとてもキュートですし、何より死に様が潔すぎる(笑)タイムループ物は繰り返される事への恐怖が強く描かれているものが多いですが、「どうせ死ねばまた同じなんでしょ」的なイケイケな思想が清々しくて死に方も潔いです。
日本で公開されたのは割と最近ですが、どうやら2017年の作品のようで既に『ハッピー・デス・デイ 2U』という続編も公開されています。
これまた面白そう。また機会があれば見てみたいと思います。
映画『籠の中の乙女』見ました。
『ロブスター』という映画でヨルゴス・ランティモス監督を知ってから他作品も見てみたいと思っていて、ようやく見ることができました。この監督さん、好きですわー。
『籠の中の乙女』のあらすじ
ギリシャの郊外にある裕福な家庭。だが、一見普通にみえるこの家には秘密があった。外の世界の汚らわしい影響から守るために、両親が子どもたちをずっと家の中だけで育ててきたのだ。 邸宅の四方に高い生垣をめぐらせ、「外の世界は恐ろしいところ」と信じ込ませるために作られた“厳格で奇妙なルール”の数々。彼らの生活は、まったく普通のものではなかったが、子どもたちは純粋培養の中すくすくと成長し、幸せで平穏な日々が続いていくかのように思われた。 しかし、ある日父親が年頃の長男のために、外の世界からクリスティーナを連れてくる。彼女の出現によって、子どもたちの心には様々な変化が起き始めるのだった…。
© 2012 籠の中の乙女 / AYA PRO Inc.
『籠の中の乙女』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
星 ★★★★☆
知らぬは仏?
ランティモス監督作品はロブスターしか見た事がありませんが、ロブスターよりも更に奇っ怪で癖の強い映画でした。
設定が超絶歪んでいるため登場人物も全てアンバランスな違和感があるようなキャラクターが多く、その枠組みの中で描かれた『普通の毎日』を美味しいと感じるかまずいと感じるかは見る人次第ですみたいな感じの映画です。これは本当に人を選ぶ映画だと思います。
一言で表すとブラックユーモアのあるカルトファミリーのドラマとでも言いましょうか。子育ては宗教であり洗脳なんだと改めて感じました。
「ママ、庭でゾンビを見つけたよ。摘んでいこうか?」
これだけ聞くとなんのこっちゃわからんですが、花をゾンビとして教えていれば『ゾンビ』も普段の毎日に頻繁に登場する言葉になります。そんな言葉遊びがすごく面白かったり、他にも奇っ怪な設定が多数盛り込まれていて、個人的には大ヒットでした。
最後は、外の世界に興味を持った長女が脱走を試みるのですが、試みる場面でエンドロールが流れます。もはや笑ってしまうくらい「終わりなの!?」という感じでバッサリ(笑)
もし私がこのお話の演出をするなら、実はこの一家は本当の一家ではなくて家族が欲しいサイコパスな男と自分を持たない心の弱い女が子供をさらって疑似家族を作ってるなんていう設定を盛り込みたいですが(クリミナル・マインドであった気もしますがw)、きっとそれをやってしまうとこの映画の本当の良さは消えてしまうのかもしれません。何もないからこその『異常』で、安全に見るための理由は見つからない方がこの映画は良いんだろうと思います。
BGMもないですし設定は異常ですし性描写も多々ありますが、私は好きでした。映画としてのクオリティはロブスターの方が高いと思いますし、だからこそそれ以後の『女王陛下のお気に入り』なども更に見たくなりました。
『籠の中の乙女』が見れるVOD
私はAmazon Primeで見ましたがPPV作品です。他にもU-NEXT、TSUTAYA TVなどでも見れるみたいです。U-NEXTは見放題作品に含まれているようなんで、まだ試した事がない方はU-NEXTがおすすめです。(TSUTAYA TVはAmazon同様PPV。)
映画『ゲット・アウト』見ました。
Amazon Primeで高評価レビューが多く、予告編もすごくクオリティが高そうだったので気になり早速視聴してみました。一応ジャンルはホラーとなっていますが、どちらかというとサスペンス色の強いヒューマンドラマという感じです。
『ゲット・アウト』のあらすじ
主人公であるアフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、恋人のローズと一緒に彼女の実家を訪れる事になる。白人であるローズの実家を訪ねる事に不安はあったが、手厚く歓迎してくれて、打ち解ける事はなくても嫌な思いなどはする事もなく、恋人の両親やその街の人達と楽しく話し、写真を撮って過ごしていた。
街にはほとんど白人しかいなかったが、使用人や管理人に黒人の住人がいる事を発見する。彼らも街に馴染んでいるようだったが、クリスはどこか妙な違和感を感じるのだった。
そしてその夜、タバコを吸い終え庭から戻ったところを彼女の母親に呼び止められ…。
『ゲット・アウト』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
星 ★★★★☆
『差別』を綺麗に飾って現した名作
Amazonのレビューで高評価だったのは間違いではありませんでした。これは面白いです。これが見放題で見られるAmazon Primeすばらしい!(笑)
まず前提として白人と黒人の人種差別がテーマになっています。しかし、ただ差別するのではなく、黒人に憧れる白人が手術によって黒人の体を乗っ取るという空恐ろしい事件を通して差別を描いていました。怖いというよりは不気味な映画という印象で、『ヴィレッジ』や『ロブスター』などの異色ホラー系が好きな人はきっと気に入ると思います。
人種差別にはほとんど縁のない日本人の私でも十分楽しめましたが、きっとアメリカや他国の方だとまた違った感覚を味わえるんだと思います。差別に関してここでは多く書きませんが、きっと日常茶飯事にそれは起こっていて、影の部分が多いからこそ美しい友情や絆が光るお話が多いのかもしれません。
また、黒人独特の話し方や挨拶なども多く盛り込んでいそうだったので、英語はわかりませんが、おそらく体を乗っ取られた使用人や管理人が本来の自分と乗っ取った白人のキャラクターの演じ分けなどもしてたんじゃないかと思われます。
ジョーダン・ピール
この作品の監督をされているのは、俳優でコメディアンでもあるジョーダン・ピールという方。初めて聞いた名前でしたが、非常に興味を惹かれて色々調べてみたところ2019年公開の『アス』という作品も面白そうでした。
不気味さ満点(笑) こういった雰囲気を作るのに非常に長けているんだと思います。そしてきっと面白いので、機会があれば見てみたい!
『ゲット・アウト』が見れるVOD
私はAmazon Primeで見ました。見放題はおそらくAmazonだけでそれ以外だとレンタルになるようです。Amazon以外でも初回登録時の無料ポイントを使えば無料で見ることもできるんでおすすめです!