映画『ハウンター|Haunter』見ました。
CUBEやカンパニーマンを作ったヴィンチェンゾ・ナタリ監督の2013年の作品です。個人的な好きなホラー映画ランキングで未だトップ10をキープしていそうなくらいCUBEは大好きな作品ですが、そんなCUBEを作った監督さんの映画がAmazonで無料で見れたので試しに見てみました。
『ハウンター|Haunter』のあらすじ
弟のおもちゃのトランシーバーで起こされたリサは、苛立ち疲れていた。弟に起こされ母親に洗濯を頼まれて、クラリネットを吹く毎日。ただ、普通と違っているのは、それが全く同じ1日を繰り返している事だった。
明日は誕生日なのにいつまで経ってもその前日から進むことがなく、限界を感じたリサは、霧の深い外へと自転車を漕ぎ出す。
しかし、前に進んでいるだけなのにたどり着くのは我が家のガレージ。抜け出せない現実の中で苦悩している中で、リサは洗濯機の裏に小さなドアを発見する。そこは別世界への入り口だった。
『ハウンター|Haunter』の感想
※感想はネタバレを含んでいる事がありますので、未視聴の方はご注意ください。
3.9 ★★★☆☆
ホラーゲームのような映画
この映画を見ていてまず感じたのが、とてもゲームっぽい展開で話が進んでいく事です。目的の不明なドアを見つけると、次はカギを見つけることができて、自然とドアを開ける展開になる、そして奥へと進もうとするが選択を誤って翌朝を迎える事になる(=ゲームオーバー)というのを繰り返します。ホラゲー好きならきっと楽しめます。
毎日を繰り返すタイムループなホラーというと少し前の『ハッピー・デス・デイ』と同じなんですが、この辺りはさすがヴィンチェンゾ・ナタリという感じで一筋縄ではいかない作品になっていました。(以降は重大なネタバレを含みますので、もしこれから映画を見るという方は注意してください。)
たいていこういったタイムループのお話は、死なないように選択をして明日に向かうというのが定番ですが、ハウンターは最初から死んでました。そして成仏する事を目的として殺人鬼の魂に立ち向かうというお話です。
途中にリサがトリップする先は、同じく殺人鬼に殺されて成仏できずにいる人達の世界。それらと協力して戦うというかなり変わった映画になっていて、個人的には結構好きな作品でした。
なんというか、上級のB級映画のような感じです。おそらく監督の知名度や作品の人気度から期待して見たりするとがっかりするかもしれませんが、全く知らない状態で見ればかなり楽しめるものだと思います。その辺りはハッピー・デス・デイと同じかもしれません。
若干複雑なお話ですが、映画の中だけでしっかり完結していてよく出来た作品だと思いました。残念ながらこれ以降はナタリさん映画を作られていないようです。また何かがっつりホラーを作って欲しいなぁ。ソリッド・シチュエーション・スリラーとしては、ソウよりもCUBE派なので、また新しいものを作ってくれることに期待です。
『ハウンター|Haunter』が見れるVOD
私はAmazon Primeで見ました。調べてみたところ他のVODはヒットしなかったので、もしかしたらAmazonだけなのか、公開終了になっているのかもしれません。
AmazonだとPrime作品なので見放題で視聴が可能です!